※イモビライザーとは・・・エンジンを始動させるキーと、車輌側のIDが一致しないと、電気回路が開かず、エンジンが始動しない。すなわち、盗難防止・抑止に一定の効果を発揮するものである。「mobille(動きやすい)」の対義語「immobille(動かしにくい)」からきており、わかりやすく言うと、エンジンの始動、車の移動を行ないにくくする機器です。
最近、高級車にイモビライザー(コンピューターの電子的なキーによる照合によって、不正に作られた合鍵を使って車に浸入した際にエンジン始動をできなくするものです。 )が装着されるようになり、高級車の盗難が減少し低年式、中級クラスの車の盗難が増加しているのが現状です。
日本損害保険協会によると、契約駐車場、自宅駐車場の違いはあれ、車両盗難の7割以上は自分が普段駐車している場所で発生しています。ではなぜ、自分の駐車場で狙われることが多いのでしょうか。それは、窃盗犯にとって非常に計画が立てやすいということが理由のひとつとなります。つまり、一度その車種に目をつければ、どの時間帯に車が置いてあり、どの時間帯に出かけているかなど、オーナーの行動パターンが分かります。そうすれば、スキを狙って安全に盗むことができるというわけです。 常は自宅に帰ると、朝まで置いたままということが多いはずですから、誰も見ていない寝静まった頃に堂々と盗むことができるというわけです。また、全体の約3割は自宅駐車場で盗まれています。自宅の駐車場だからといって、安心してはいられないのです。
車上狙いのターゲットになっているのは、圧倒的にカーナビです。以前はカーオーディオが1位でしたが、カーナビの急速な普及が背景となってカーナビ被害も急増しています。特に、モニター自体が本体となるハードディスクタイプのナビは人気が高い上、取り外しも比較的容易なため、窃盗犯に狙われることが多いようです。車上狙いで検挙される人員の約半数が少年と言われています。現在はインターネットオークションや中古部品の買い取り販売店が増えたこともあり、換金が容易になっています。それまでは、自分のクルマに装着したり、仲間内で転売されていたようですが、ネットオークションの登場により、簡単に犯罪に手を染めてしまうケースが増えているようです。また、車上狙いによる被害は、単純に盗られたモノの被害だけではありません。犯行の際にドアをこじ開けられたり、鍵を壊されたり、ガラスを割られたりと、クルマに対する被害も大きいものです。日本損害保険協会が発表した、昨年の車上狙いによる平均被害額は、前年より4 万円増えて31万円に上昇しました。高価なカーナビの被害が増えたこともありますが、車両本体への修理費も大きいということなのです
自動車盗難被害の実に7割はキーロックしていたにもかかわらず被害にあっています。 カーセキュリティーの必要性はもちろんの事、それに加えて正しい知識も必要になっています。
数多くの車を盗む必要に迫られているためか、荒っぽく、効率のいい窃盗の手口が急増している。 以下は代表的な車の窃盗の手口です。